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読書会(3年次)

投稿者: oku01 投稿日:

昨年12月、3年生が読書会を行いました。

国語の教科書にも掲載されている米原万里さんの小説「バグダッドの靴磨き」を読みました。

今回の読書会は、各自で黙読するのではなく、朗読音源を聞く形で行いました。この音源は、3年団の先生方に配役を割り当て、役になりきって朗読してもらったものを編集したものです。生徒たちは先生方の声に驚きながらも、心のこもった語り口に引き込まれ、集中して聴き入っていました。

「バグダッドの靴磨き」は、イラク戦争を題材とし、戦争によって命が失われ、復讐の連鎖が起こることの悲劇を描いており、ウクライナやガザで現在起こっている悲劇とも重なります。

授業の最後に、アメリカの攻撃によって家族を亡くしたアフメドの「僕は人は殺さない。僕が殺すのは、占領者たち、侵略者たちだけだよ」という言葉に対して、どのような言葉を返すか考えました。共感すべきか、諭すべきか、答えのない問いに対して真剣に向き合うことで、戦争の愚かさと命の大切さをしっかりと感じることができました。