セトリー 講演会(ハンセン病)

7月2日(木) 矢部 顕さん(NPO法人むすびの家理事)を講師にお招きして、セトリー医療・看護グループと観光・活性化グループの生徒15名を対象に講演会を開催しました。
矢部さんは、同志社大学在学中、恩師である鶴見俊輔氏(哲学者)から、「元ハンセン病患者がいわれもない宿泊拒否にあった」ということを聞いたことがきっかけで、奈良県に「宿泊施設 結びの家」を建設したという経歴の持ち主です。当時、矢部さんら大学生は自ら募金活動にたち、また建設作業も行い、運営していたのです。
当時、ハンセン病患者への偏見は強く、建設予定地の住民からの反対の声は強かったそうです。しかし、矢部さんたちは半年の月日をかけて一軒一軒の家を周り、説得したそうです。こうして、宿泊施設が完成し、多くの方が気兼ねなく旅行をすることが可能になったのです。またハンセン病療養所からも建設作業を手伝いにくる方もいて、交流が深まったそうです。
生徒たちは、こうした矢部さんたちの活動に強い関心を抱いて、真剣に耳を傾けていました。講演の後の質疑応答では、多くの生徒が質問をし、理解を深めていました。
(この講演会についてはRSK放送が取材し、7月2日(木)のイブニングニュース内で放送されました。)