読書会

今回のLHRは『読書』。

有名な作品のあらすじを紹介したビデオなどを見せるのもいいかと最初は思いましたが,折角の機会ですから是非とも『本を読む』時間にしたいという担任の勝手な意向もあり,クラス集団読書をすることにしました。

「3年生になった時面接で『○○を読んだことがあります』って言えるように,あえて読書にするぞ!」と宣言しておきました。

担任の好きな本よりは,生徒が選んだ本のほうが共感できるだろうということで,図書委員を含む数名に選んでもらい,集団読書のスタイルをとりました。

生徒が選んだ本は佐藤多佳子の黄色い目の魚』,担任も読んだことのない作品です。

クラスの中に数名は本好きがいて,休憩時間には本を開いていたり図書館に足繁く通っているのですが,それ以外の生徒は,普段あまり活字には馴染みがない様子。

LHRの時間は嫌がったり,無視したりするかな・・・と思うと,意外や意外(失礼!),眠気のあまり意識不明になってしまった2名を除いて,かなり本気に読書に没頭しています。

最初身体を斜めにして面倒くさそうに読み始めた数名の生徒も,時間が経つにつれて次第に姿勢が良くなったりしていました。

表情を見ていると本当に真剣で,次のページはどうなるんだろう,話はどう展開するのだろうと,どんどんページをめくっています。

物語の主人公も自分たちと同じ世代の女子なので,主人公に深く共感して読むことが出来たのかもしれません。

ほとんどの生徒は時間内に読みきってしまい,サラサラと感想を書いてくれました。

毎日読書は大変かもしれません。

しかし,たとえ半分強制的であったとしても,機会が与えられて題材が面白ければ,今時の高校生でも食い入るように活字に接するんだな,と思えた一時間でした。

終わったあと,意外な生徒が「面白ぇ~」と言ったり,(集中しすぎて)「疲れた」「頭が痛い」と言っていたのが印象的でした。

別の数名の生徒は「これ先生,何かの問題で出題されていたよ」と駆け寄ってきました。

『試験問題』という観点から読書を身近に感じた生徒もいたようです。

大人の思い込みで「今時の子供は本を読まない」ではなく,読書したり想像力を働かせる機会を作ってあげることも大人の役割なのでしょう。

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