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普通科1年次春期特別講座 国語の授業「現実から書く~あさのあつこさんの方法」

投稿者: oku01 投稿日:

普通科1年次は今週3日間、午前中、国語・数学・英語の補習を受けています。

昨日は古典文法の復習を行い、今日は現代文の「書く」力を養う授業を行いました。

以前、小説家のあさのあつこさんが林野高校で実践された内容を使った、小説を書く授業です。

 

まず、教員2人による寸劇を見ます。花束とりんごを持った男性が女性とすれ違った後に、振り返って「サクラ」と呼びかけます。振り返った女性にりんごを軽く投げて渡すと、そのまま花束を持って去って行き、女性もりんごを持ったまま立ち去って行きます。

1 登場人物の名前・年齢・職業・性格を自由に考えて書きます。

2 2人の関係と、お互いへの気持ちを想像して書きます。

……ここまで書けたら3人班を作って、お互いに書いた内容を情報交換して参考にします。

3 一つ一つの場面や事物の描写をします。班に順番に花束とりんごを回して観察しました。

花束はどんな花束か。何のために花束を持っていたのか。花の名前は?

りんごはどんなりんごか。なぜ投げたのか。りんごにはどんな意味があるのか。

……一つ一つを描写するうちに疑問が湧き、それへの説明をしていくうちに、必要な情報がわかってきます。見たことや考えたことを相手にわかるように説明するには、どんな表現がよいのか、工夫が必要なことに気づきます。

4 今日見た場面を文章にして、短い小説を書きあげます。

早く書き上げた生徒の作品は朗読してもらい、拍手を浴びていました。

……さらに、今回の場面の前後を考えていけば、想像もふくらみ、立派な小説になります。

 

今日は6人の生徒が時間内に小説を完成させることができました。二人は恋人同士だったり、友人だったり、兄妹だったり、切ない片思いあり、ハッピーエンドあり、と様々な小説の世界が文章によって描き出されていました。

 

この後の時間では、小論文の書き方についての授業を受け、目的や場合に応じた文章表現について学びました。今後さらに文章力の向上を目指していきます。

カテゴリー: 授業